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学校とは

 学校は英語でschool(スクール)です。その言葉はラテン語のschola(スコラ)「学校」から、そのラテン語schoraはギリシャ語のskhole(スコレー)「余暇、ひま」からできた言葉だそうです。
 古代のギリシャでは、学問ができるのは労働に従事することなく生活に余裕のある貴族しかなく、その貴族たちが生活の余裕、余暇を利用して教養を身につけたことから、ギリシャ語の「余暇、ひま」が学問という意味になり、その学問をする場所として学校という言葉ができてきたといわれています。
 語源は一部の者が他人の犠牲の上にできた「余暇、ひま」を利用しておこなっていたものかもしれませんが、現在は違います。現在の学校は、「教育は、 人格の完成をめざし、平和的な 国家及び社会の形成者として、必要な資質を備えた」「国民の育成」をめざす。そのため、ある一定期間、義務教育として「国民は、その保護する子に、」「普通教育を受けさせる義務を負う。」と教育基本法にあります。ここから、自ずと「誰のために」「何のために」学ぶのかということがはっきりと読み取れます。
 ともすれば、学ぶ目的や意義を忘れがちになるときがあります。自分のためだけであれば簡単に投げ出すこともあるかもしれません。しかし、今、自分が学校で学習やクラブ活動に打ち込めるのは、親を始め社会の支えがあるからこそであり、社会全体が作り出してくれた「余暇、ひま」があるからこそできるのだということを考えれば、簡単には投げ出せないはずです。また、そこでの努力や苦労が自分のためにもなるのだと思います。
 創立の精神「孝道」、校是「高志・自律・努力」も、めざすべき姿である「社会で活躍するリーダーの育成」も、ここからきているのだということを再確認する必要があります。