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お盆渋滞はなぜ

 先祖の霊を祀る行事として行われる日本の伝統行事として根付いているお盆。盆休みも後わずかになりました。例年この時期になると恒例行事といっていいほど話題になるのが高速道路を中心とした渋滞です。今年は12日が土曜日とあって、13日の日曜日と分散されるのではとの予想もありましたが、40kmを超える渋滞がいくつも報告されています。
 車を運転していて渋滞に巻き込まれると、先頭は一体どうなっているのかと、昔はよく疑問に思ったものです。当然先頭は止まっていて、後続車が動けず、渋滞しているものと考えていました。ところが、渋滞の先頭は普通に走行しているそうです。ならば何故、渋滞が起こるのか、交通量と道路の幅等が関係するのは当然のことですが、前方の車との車間距離が関係するそうです。車間距離が短いと前方の車のブレーキランプが点灯すると、すぐにブレーキに足がかかります。スピードが急に落ちる程ではなくても、それを見た後続車が同じ動作を行います。それが繰り返されていくのが渋滞の原因と考えられています。最初にブレーキに足をかけた人は何故そうしたのか。前方の車がアクセルから足を離したり、ブレーキを踏まず普通に走行していても、その原因になることがあります。運転者が気付かないようななだらかな上り坂がそうです。普通に走行しているつもりでもスピードがダウンしますので、後続車との車間距離が短くなり後続車がブレーキを踏むことになります。また、トンネルに差し掛かるときは運転者の心理としてスピードを落とすようです。それを感じた後続車は同じことを繰り返し渋滞が起こります。
 トンネルは構造上、入り口からは緩やかな上り坂になっているところが多いそうです。渋滞情報が何々トンネルから何kmという報道が多いのも腑に落ちます。何気なく身の回りに起こっている現象や事象にも原因があるものです。