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スーパーコンピュータ「京」が本格稼働

 一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)、・・・大きな数の数え方です。京は10の16乗、1の次に0(ゼロ)が16個つきます。スーパーコンピュータ(スパコン)「京」は、毎秒1京回、1兆の1万倍以上の計算能力を持つ、理化学研究所(神戸市)と富士通が共同開発したコンピュータです。計算速度世界ランキングのトップになったことがあります。このコンピュータが28日から本格稼働するそうです。
 スパコンを使えば膨大な量のデータを瞬時に解析することができます。自動車の開発には、衝突実験用の実車を製作し、何十回も衝突実験を繰り返さないと安全な設計ができないといわれています。自動車衝突解析シミュレーションを使うことによって開発コストと時間の大幅な低減が期待されています。天気予報が正確になってきたのもスパコンのお蔭です。天気を解析するための膨大な量のデータを処理するのは普通のパソコンでは不可能です。創薬の分野でも期待されているといわれています。「生活習慣病やがんなどの薬の標的となるタンパク質350種類と、薬の候補物質3000万種で計105億通りの組み合わせを計算。この中から結合するペアを探し出し、さらに組み合わせを絞り込んで結合の強さを調べる」(読売新聞24日付朝刊)計画だそうです。
 実際に実験を行うことが極めて困難であったり不可能、または危険である場合にシミュレーション(模擬実験)が行われます。いろんな分野でスパコンが活躍することを期待しています。人類の平和と発展のために力を発揮してくれることを願います。