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複雑化する高校入試について

 昨日の続きになりますが、高校入試についてもう少し考えてみたいと思います。
 平成25年度の兵庫県や大阪府の私立高校の入試は2月9日(土)に行われます。いわゆる1次入試です。その後に1.5次入試が行われます。呼び名は様々ですが公立高校の入試までに行うところから2次ではなく1.5次と呼ばれています。本校ではB日程入試と呼んでいます。あくまでも、1次入試とは違う性格をもたせ、募集人数もごくわずかです。兵庫県では県外流出を防ぐ意味合いもあり、大阪府に近い地域の学校で、しかも同じ日程で行うことになっています。
 大阪府の場合は兵庫県と位置づけも違うようで、定員を確保するために実施するか否かは学校の判断に任され、日程も様々です。昨年度の実績から見ても兵庫県の私学の数を遥かに上回る学校が実施しています。併願で日程を考えて受験すれば2回以上の受験も可能になります。
 公立の場合は、私学でいうところの専願と同じで、その学校に合格すれば進学することになります。ですから、学科やコースなど特色の違うものを前期と後期に分けて配置し、そこから受験校を選ぶというのが本来の姿だと思います。ところが、同じ普通科で、しかもほぼ同じ人数を前期も後期も募集するとなれば、意味合いが大きく違ってきます。受験機会を増やすことが目的になります。そうすれば、自ずと競争原理が強く働き学校間の格差を助長することになると思います。「不本意入学」も増えるのではないでしょうか。こういう時こそ基本に立ち返り、自分の行きたい学校はどこなのか、何故そこを選ぶのかを明確にして受験校を決定してほしいと思います。その学校が雲雀丘であれば幸いです。