歴史と伝統
歴史とは、「 人間社会が経てきた変遷・発展の経過。また、その記録。ある事物・物事の現在まで進展・変化してきた過程」と辞書にあります。1年や2年といった短い期間ではなく、ある程度の長い期間がないと歴史にはなりません。ですから歴史があるということは、長く続く理由やその時々の時代の要請に応えてきたからということになります。
伝統とは、「ある民族・社会・集団の中で、思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなど、規範的なものとして古くから受け継がれてきた事柄。また、それらを受け伝えること」と同じく辞書にあります。長い歴史があるということはそれだけ「受け伝える」ことも沢山あります。その中から、「変遷・発展」、「進展・変化」する原動力になって来たものを「受け伝える」事、これが「良き伝統」ということになると考えています。歴史があるから伝統が生まれ、「良き伝統」を大切にするから歴史が長く続くということになるのだと思います。本校は、創立当時小さな分教場でしたが、「一大総合学園」をめざすとした展望を持ち実現してきた歴史があります。「明確な展望を持ち、努力して、それを実現していく」という姿勢を是非とも受け継ぎ、「良き伝統」としていきたいと考えています。
きょう、三田学園で100周年を迎える記念の式典があり、私も参加させていただきました。100年間の歴史と伝統のある素晴らしい学校です。本校の歴史は62年で足下にも及びませんが、「良き伝統」を生かし、ともに「良きライバル」として発展していくよう努力したいとの思いを強くした次第です。