読書週間
「昭和22年、終戦の2年後、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているとき、『読書の力によって、平和な文化国家を創ろう』と決意をひとつに、出版社、取次会社、書店と公共図書館が力を合わせ、さらに新聞・放送のマスコミ機関の協力のもとに、第1回「読書週間」が開催されました」(読書推進運動協議会)。現在の10月27日から11月9日まで、文化の日をはさんで2週間、となったのは、第2回からだそうです。
最近は本を持ち歩かなくても読書ができる「電子書籍」というものが普及してきています。端末の販売合戦も熾烈なものがあるようです。しかし、朝日新聞社の調査によりますと、電子書籍を「読んでいる」5%、近い将来に「使ってみたい」30%、「使ってみたくない」56%だそうです。意外な結果でした。やはり、読書は紙の本でないと、と私も思います。線を引きながら読むこともよくやりました。線ばかりになるので、線の種類を棒線だけでなく波線や破線を使ったりもしたものです。それだけで理解したような気になるから不思議です。線を引いた跡が残ったり、紙がへこんだりするのが何とも言えない味に思えます。もう少し読みたいなと思っても、時間がない時は、端を折ったり、しおりを挟んだりします。分厚い本も、しおりの位置が進んでいったり、読み進んだ後のすこし膨らんだようなページが増えていくのが楽しみでもありました。
9月は最高の暑さだったという統計が出ているようですが、10月も終わりに差し掛かるとさすがに秋本番の様相を呈しています。秋の夜長、物思いに耽る秋、読書の秋、いろんな秋があります。「読書週間」だからという訳ではありませんが、電子書籍か紙の本かは問わず、シッカリ読書をする習慣を身につけたいものです。