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「飛ぶためにかがむ」月

 気象庁天気相談所では「10月半ば頃から11月末日までの間で、西高東低の冬型の気圧配置になったとき、北から西北西までの風が最大風速毎秒約8メートル以上吹くとき」を「木枯らし」といっています。きょう29日、近畿地方では「木枯らし1号」が吹いたそうです。明日以降、しばらくは平年より気温の低い日が多くなるとのことです。体調管理により一層気をつけて下さい。
 10月も終わりに近づきました。今年も後2ヶ月余です。11月は2学期をどう過ごしたか、ということを左右する大切な月です。それぞれが夏休みの過ごし方により、自分なりの課題を持って2学期を過ごしてきたはずです。それを点検し、順調に来ていればその勢いを持続させ、うまく進んでいなければ修正できる期間にあてられるのが11月です。そして、3学期につなげていけます。
 高校3年生は今が一番つらい時であり、不安な時でもあるかもしれません。しかし、これは本校の3年生だけのことではなく、全国の高3生にいえることです。「いちばん辛いときは、その辛さを克服できる一歩手前」です。「やっぱり飛ぶためにはかがまなあかん」のです。辛いとき、しんどい時こそ自分の良いところ、得意なところに目をやり、前向きに考えられる人が力を伸ばすことができると思います。弱点や欠点ばかりに目がいき、それに捉われているようでは力が発揮できません。仲間を信じ、先生を信じ、励まし合える集団が力を伸ばしてくれます。まさに団体戦といわれる所以です。
 高3に限ったことではありません。他の学年も同じことです。11月を「辛さを克服できる一歩手前」の月、「飛ぶためにかがむ」月にしましょう。