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中学3年生研修旅行によせて


 「沖縄研修旅行」は中学の三年間を締めくくる大きな行事です。今まで、中学一年では自然学舎、二年では林間学舎と宿泊行事を経験してきました。これらに共通していることは、現地に行かないと学べないことをシッカリ学習してくること、同時にクラスや学年の仲間と寝食を共にすることにより友情や仲間意識を向上させることがあげられます。今回は今までと違い伊江島でのファームステイを経験することになります。ホテルに宿泊するのとは違い、「家族の一員」として協力することもたくさんでてきます。これらを通して学ぶことも多いと思います。
 さて、みなさんは「沖縄」といえば何をイメージするでしょうか。南国の青い海、美しいサンゴ礁などをイメージする人は多いと思います。飛行機からみる島やバスで移動中に見る景色、伊江島での風景はイメージ通りのすばらしいものです。しかし、60数年前地上戦が繰り広げられた地でもあります。今も、まだその痕跡が残っているところもあります。“平和の心を世界へ”という願いでつくられた平和祈念資料館も訪れます。目を背けないでシッカリ見てほしい、戦争とは何だったのか、今の私たちは何をしないといけないのか、必ずみなさんの心に問いかけてくるものがあるはずです。これも沖縄の姿です。
 環境講座で沖縄の海や魚、サンゴについて学びました。「美ら海水族館」も訪れます。事前に学習をしていますので、現地での見学もより中味の濃いものになると期待しています。
 目の前を流れていく風景や景色、事象をただ漫然と見ているだけでなく、その奥に潜んでいるもの、本当の姿を見抜ける力をつける研修旅行にしてほしいと考えています。