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中学3年生研修旅行


 中学3年生は研修旅行で沖縄に来ています。きょうは南部地域を中心に見学し、平和について学びました。
 緑の樹木に、岩肌が見える断崖、綺麗な白波が立っている青い海、美しい景色が目に飛び込んでくる摩文仁の丘に沖縄県平和祈念資料館があります。ここに展示されている貴重な資料や映像などに目を背けることなく、シッカリと心に焼き付けてきました。資料館設立理念には、「"沖縄のこころ"とは、人間の尊厳を何よりも重く見て、戦争につながる一切の行為を否定し、平和を求め、人間性の発露である文化をこよなく愛する心であります」、と書かれています。"沖縄のこころ"を受け止め、平和の尊さ、人の命はなにものにも代え難いものだと実感しました。
 ザワワ、ザワワ、風にそよぐサトウキビです。そのサトウキビが生い茂る畑のそばにガマがあります。ヌヌマチ、クラシンジョウ、陸軍病院山城本部壕の3ヶ所に分かれてガマ見学に行きました。60数年前、この場であったことに思いを馳せると共に、真っ暗闇というのはこういうことを言うのだ、と初めて体験できたと思います。
 いずれも、生徒たちにとっては研修旅行ならではの貴重な体験になったと思います。戦後しばらく、沖縄でとれる野菜や果物はびっくりするほど立派に成長したものだったそうです。なぜだか分かりますか・・・。そうです。食物が成長するための肥料になる成分が、たくさん地中にあったからです。ガイドさんの話に涙する生徒たちです。シッカリ受け止められる立派な生徒たちだと思います。戦争を起こすのも人間であれば、戦争をやめさせる努力ができるのも人間です。どういった人間になるのか、明確な答えを持ったことと思います。