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「胸突き八丁」

 高校3年生のフロアーに張ってある「センター試験までのカウントダウン掲示板」も60日余となりました。いよいよ最後の追い込みです。
 「胸突き八丁」という言葉があります。「物事を成し遂げる過程で、いちばん苦しい正念場」を表現する言葉です。高3生にとって、大学受験は「胸突き八丁」にさしかかっています。「胸突き八丁」はいちばん苦しい時でもありますが、「ゴール」が目の前に近づいてきている時でもあります。あと少しということで、苦しさを乗り越えようとする意欲が湧いてくる時でもあります。また、今まで積み上げてきた努力の結果が集約され、質的変化が期待される時でもあります。言い換えれば、ここを頑張れば、グンと飛躍できる可能性を秘めている大切な時といえます。
 「胸突き八丁」を如何に乗り越えるか。この時、「これは出来る」、「ここまでやれた」、「よし、いけるかも」といった「プラス思考」で臨むことが大切だ、と私は考えています。「あれも出来ない」、「これもやらなければ」、「時間がない」など「マイナス思考」の方が、自分を追い込み力が出せる人であれば良いと思いますが、たいていの人は焦りが増幅されるだけで、良い結果は出ないと思います。当然、「プラス思考」が慢心になったり、根拠の無い「楽観論」に陥ってはいけません。油断や慢心に気をつけながら、「出来た」ことを自信と確信に変え、挑戦意欲を更にかき立てるバネにしましょう。そうすれば、「質的変化」が起こり、グンと飛躍できます。平たく言えば、「こうしたい」、「こうありたい」と思う気持ちの強さが問われているということかもしれません。