生き方を探る契機となる「環境教育」
昨日は、「本物の学び」の追求について振り返ってみました。きょうは環境教育について考えてみたいと思います。
本校は「人間教育の充実」と「学力の向上」の両立を目指しています。その「人間教育」の大きな柱として位置付けているのが「環境教育」です。「環境教育」を単なる知識の獲得だけに終わらせていません。「学び・考え・行動する」ものとして捉えています。自分の生き方を探ることにも発展させうるものだと考えています。
中高一貫校のメリットとして、先輩である高校生の姿をみて中学生が学ぶということがありますが、ともすればこれがデメリットになることもあります。というのは、先輩に頼ってしまい、中学生が活動する場面が少なくなるということがあるからです。その点を考慮して、「環境教育」は中学生をメインにして取り組ませるようにしています。活動内容は各学年の宿泊行事と関連づけた取り組みや有志による「環境大使」の活動などです。また、地域のコミュニティと連携した「里山再生」の取り組みも行っています。これらの活動を集約し、発表する「環境フォーラム」を中学生の手で企画運営させています。「実践力旺盛な生徒集団」は今年掲げた目標の一つです。失敗を恐れずいろんなことに「トライ」してみる、そして、そこから教訓を導きだす。自立へ向けた大切なプロセスだと考えています。
これらの活動の中から自分の進路を見つけ出している先輩が出てきています。「環境教育」は、生き方や進路を考える契機になる取り組みへと発展していくものだと考えています。