厳しい時こそ希望を持って
時おり小雪が舞う寒い一日でした。正月休みも終わり、学校が動き始めています。高3の冬期講習を始め、クラブ活動などで他学年も登校しています。
年賀状に書く「初春」とはほど遠い気候ですが、正月、1月は春なのです。これは旧暦に従った風習と言われています。旧暦は月の満ち欠けで日を数えていました。そうすると、暦と季節が合わなくなります。そこで太陽の運行を24等分して旧暦に季節の節目を配置しました。これが二十四節気と呼ばれるものです。ちなみに、明日は小寒にあたります。太陽黄経が30の倍数であるもの(春分・秋分など)を中(中気)、そうでないもの(立春・立夏など)を節(節気)といいます。節気から次の節気の前日までの間を節月といい、節月では、正月節(立春)、2月節(啓蟄)、3月節(清明)、4月節(立夏)と続きます。そして、立春から立夏までが春、立夏から立秋までが夏、立秋から立冬までが秋、立冬から立春までが冬というように定められています。ここから、正月は立春(正月節)から啓蟄(2月節)の前日までのことですから、「初春」になります。日常使っている暦と現実の季節とのギャップを節気というものを使って補うという昔の人の知恵です。
2月の一番寒い頃に「立春」、8月の一番暑い頃に「立秋」と季節を先取りするかたちで現れてきます。一番厳しい時に「希望を与えてくれる」ようになっています。厳しい時こそ、その先の明るさをみつめて頑張る。プラス思考というか、絶えず前向きというか、このような思考方法、私は大切だと思います。