「ピーキング」
練習ではあまり力が出ないのに、試合になると力を出す人、また逆に練習の時には非常に調子が良いのに本番になると力が出せない人があったりします。こういったことは何故起こるのでしょうか。持って生まれた性格や運が関係するのでしょうか。このような側面がないとは言えませんが、多くの場合は調整のしかたによる違いだと思います。
試合で最高のパフォーマンスを発揮させるための調整を「ピーキング」といいます。昔のようにそれぞれの選手の経験や勘に頼るだけでなく、科学的な研究が進んでいます。練習時、それもパワーをつけるためのものや俊敏さをつけるためのものなどトレーニングの方法も研究されています。試合前の食事は「ビフテキ」に「トンカツ」で、「テキにカツ」ではありませんが、炭水化物系で消化吸収の良いものを摂るのがよいとされています。いろいろありますが、要は睡眠や休息を含め、「心身ともに疲れを残さない」ことです。
試合前の練習でよく陥るのが、あれも出来ない、これも出来ないといって、それを習得するための練習に力を入れ過ぎ、普段よりハードになり疲れがたまって試合に悪影響を及ぼしてしまうことです。この時期は習得したものをうまく引き出す「量より質」の高い練習です。出来るというプラスイメージを持つことが大切です。
入学試験においても「ピーキング」は大切だと思います。今まで積み上げて来たものをうまく引き出す、最大のパフォーマンスを発揮することは試合も試験も同じことだと思います。「ピーキング」をうまくして、「平常心」で臨んで下さい。