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「成人の日」に思う

 きょうは成人の日です。昨夜から雨が降り、全国的に荒れた天気になっています。東京は高校サッカーの決勝戦が延期になるほどの雪が降りました。
 総務省統計局の発表によると、巳年生まれの新成人は122万人と昨年とほぼ同数で、統計データが残っている1968年以降の最少値を更新中です。ちなみに、最多人数は1970年の246万人で、その半数にも満たない数です。昨年に続き3年連続で総人口に占める割合が1%を割り込むことが確認されているそうです。少子高齢化を表す厳しいデータです。
 一方、センター試験の志願者は平成15年度の60万2千人超を最高に減少傾向が続いてきましたが、平成25年度は57万3千人と、平成16年度の58万7千人に次ぐ多さになっています。反面、同日に実施される近畿の私立中学受験は、現在出願受付中のところが多数ありますが、ここ数年不況と少子化の影響で受験率が低下して来ています。今年度もそれに歯止めがかけられない様子になると予想されます。ここでは、経済情勢の影響が大きく働いているように思われます。
 これからの日本を支えていく若者ですが、インターネット調査によると新成人の半数が日本の未来を「暗いと思う」と答え、政権交代にも8割近くが「期待できない」と答えているようです。確かに厳しい社会情勢や経済情勢を反映しての結果だとは思いますが、このような時こそ、「世のため、人のため」に働く「社会で活躍するリーダー」が多く出て来てほしいし、出てくるに違いないと期待するとともに、教育や学校が果たす役割と責任も感じています。