水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
きょうは「大寒」の次候、七十一候にあたる「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」です。「沢の水に厚く氷が張っている、そんな風景は、日本人に一年のうちでいちばん寒い季節にいることを思い起こさせてくれます」。(くらしのこよみ)
つい先日、暦にあるように神戸市の六甲山にある「七曲滝(ななまがりたき)」が凍結し、無数のつららや氷の膜で約30メートルの滝が覆われる「氷瀑(ひょうばく)」が出現したようです。きょうから寒い日が続くとの予報もあります。寒さが一番厳しいということは、暖かい春が近づいてきていることになります。日の出も少しずつ早くなり、日の入りも少しずつ遅くなってきています。季節は晩冬、もうすぐ節分、「立春」です。
自然の営みの中には、表面に見える現象面とそれを変化させようとする動き、「相反するもの」が共存しています。暑さ、寒さが一番厳しいときは、それを和らげる動きも大きくなってきています。これが自然のダイナミックなところだと思います。人間の心の変化や成長の過程も自然界の動きに通じるものがあります。困難に直面したり、問題が大きくなってきたときには、必ずそれを解決する動きや打つべき対策の芽が出てきているはずです。そこに目を向けるような思考方法を採っていきたい、と私は考えています。
高校受験、大学受験と受験シーズン真っ只中です。きょうもセンター試験の結果を受けて、進路や高3の先生は朝から一人ひとりの生徒の進路検討を行っています。かなりの長丁場になりそうです。「厚く張り付いた氷」を解かす働きや芽はどこにあるのかシッカリ検討し、生徒たちに春を迎えさせたいと考えています。