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チョット良い話

 きょうは節分です。春到来を思わせる日差しの一日でした。昨日の新聞に、首都圏が「大雪」にあわてた成人の日に、さいたま市の少女(10)が宅配ピザを頼んだ時の事がでていました。「『時間は約束できません』と言われたが、お母さんに注文してもらった▼この少女を後悔させたのは、長針が二回りした待ち時間より、配達員の姿だった。全身びちょびちょ、震える赤い手でお釣りを数えている。母親は申し訳なさそうに缶ビールを手渡し、娘もとっておきの10円菓子を差し出した。投稿は『お兄さん、今度は天気のいい日にたのむからね』と結ばれる」。(2月2日朝日新聞天声人語より)「いつまで待たせるんですか、商売でやっているんでしょう。待たせるにも限度がある。次からはあなたのところには注文しないから」。という遣り取りも想像されます。しかし、書かれている遣り取りが、現実にあったのです。何ともほっこりする話ではないでしょうか。この少女の優しい気持ち、人を思いやる気持ちは、「缶ビールを手渡し」たお母さんに育てられてきたからだこそ、と私は思います。人を思いやり、優しさの中で育てられた子は、そのように成長していくのでしょう。
 今の世の中、人に厳しい対応はよく見かけます。厳しい指摘も人を育てるとは思いますが、優しさや思いやりに触れ、自分もそのような人間になりたいと痛切に感じることが、人を変える原動力になると思います。子どもたちを取り巻く環境や社会の風潮は、決して良いものばかりではありません。家庭では保護者が学校では教師が、愛情一杯の良い影響を与えられるように頑張ろうではありませんか。