今年の高校入試をめぐる特徴
兵庫県の私立高校の出願状況が新聞発表されました。いよいよ私立高校の入試が9日から一斉に始まります。兵庫県の生徒は14日に兵庫県公立高校特色選抜入試、大阪府の生徒は20日に大阪府公立高校前期入学者選抜が行われます。この間に私立高校の1.5次入試が行われます。公立高校は居住地によって兵庫県か大阪府の何れかしか受験できませんが、私立は関係ありません。公立1つに私立を2つ以上受験することが可能になります。また、3月には公立の後期入試がありますし、私立によっては2次入試を行うところもあります。受験機会ということで言えば、たくさんあることになります。
私立は併願という受験の仕方がありますので、複数受験することは可能ですが、公立は前期で合格すれば後期を受験することはできません。ですから、前期に自分が目標とする学校がなければ、前期を受けずに後期を受験することになります。ところが、前期も後期も同じ学校の同じ学科で募集するということが、今年の大阪府の公立高校入試で行われます。となれば、行きたい学校を前期で挑戦して、ダメなときは後期で再挑戦することができると思われますが、そのようにはならず、前期はダメもとでもいいから「上のランク」に挑戦してみようとする傾向が多くでて来ると思われます。結果、同じ学科の中に前期で入学してくる生徒と後期で入学してくる生徒がでてくることになります。ちょうど、私立高校が専願と併願で入学してくる生徒がいるのと同じ状況が府立高校でも起こることになります。
「ダメもと」という考えではなく、自分の行きたい学校、頑張れる学校を見失うことなく全力を尽くされることを受験生の皆さんに期待します。