「有終の美」
「雪に代わって、しっとりとした春の雨が降り始め、冷たく締まっていた土を徐々に潤す」という「雨水」ですが、季節を逆戻りさせるような、雪のちらつく冬空を思わせるような一日でした。
新年度の入学生を迎え入れる入学試験が中学・高校とも終わりました。中学の新1年生は一貫3クラス、発展2クラスの5クラスの学年構成になります。高校の方は公立高校の入試が終わらないと最終の人数は確定しませんが、7クラスになる予測です。これで、高校は3学年とも7クラス、中学は3学年とも5クラスの計36クラスになりそうです。こうなりますと、今までの中で一番クラス数が多くなります。この状況を踏まえ、来年度の新しい教員体制も検討しなければならないと考えています。
来年度に向けての準備と併行して、今年度の締め括りも行わなければなりません。一週間後には国公立大学の2次試験が始まります。私立大の3月入試も控えています。どこの大学へ進学するかが全てではありませんが、目標とする大学合格を目指して努力してきた高3生には、是非とも目標を実現すべく頑張ってほしいと思っています。私たちも、あれをしとけば良かったなど悔いが残らないように、万全の態勢で臨みたいと考えています。他学年も、学年末考査に向けて同様の姿勢での取り組みが求められています。
「初め有らざるは靡(な)し、克(よ)く終わり有るは鮮(すく)なし」(詩経)。初めは誰だって頑張るが、最後までやり遂げるのは容易じゃないー「有終の美」です。「このクラス」、「この学年」もあと少しです。残された後わずかな期間、仲間と共に各自の課題を追求し、新年度が期待にあふれるものになるよう、力を出し合いましょう。