兵庫・大阪の公立高校前期入試
きょう兵庫県公立高校の推薦入試と特色選抜入試の合格発表があり、計9529人が合格しました。県教育委員会によると、推薦入試を実施したのは92校。定員8101人に対して1万1666人が受験し、7870人が合格。倍率は1.48倍(前年度1.49倍)でした。
特色選抜入試は58校が行い、定員1688人に対して2681人が受験。合格者は1659人で、倍率は1.62倍(同1.59倍)でした。推薦と特色選抜を合わせ、28校35学科・コースで定員に満たなかったようです。
一方、大阪府では公立高校の前期入試が行われました。今年初めて実施された普通科は6540人の定員に対し、24131人が志願しています。平均倍率は3.69倍の高倍率になっています。また、3年目を迎える文理学科は定員1600人に対し、4616名が志願しています。平均倍率は2.89倍(昨年度2.90倍)と昨年より少し減少していますが、依然として高倍率です。普通科で1万7000人以上、文理学科で3000人以上の合わせて2万人以上の不合格者が、二つの学科だけで出ることになります。兵庫県の推薦・特色選抜合わせて約4800人の不合格者と比較しても突出していることが分かります。
「入試時期の早い私学への対抗策として前期、後期の2度入試を開始。この影響で『チャレンジ受験』が増えた」(朝日新聞)、と指摘している報道もあります。全日制普通科希望者3万4563人(第1回校長会進路希望調査)に対し、2万人以上の不合格者を出し、「チャレンジ受験」という言葉が出てくるような対抗策はいかがなものでしょうか。