「学びのスイッチ」の起動のカギは?
連休が終わり、授業が再開です。朝早くから元気な声や音楽が校庭から聞こえてきます。週末に行われる体育大会の練習の様子です。体育大会に向けての練習や準備などがあり、気持ちが散漫になりがちですが、このような時こそ集中力を持って授業に臨む必要があります。
言うまでもないことですが、授業は先生と生徒によって成り立ちます。そして、先生と生徒では自ずと立場が違います。指導する側とその指導を受けて学ぶ側の違いです。興味付けや引きつける工夫は指導する側の留意点ですが、学ぶ側はただ漫然と聞いているだけでは役割を果たしていることにはなりません。展開されていく授業を聴いているだけでは受け身でしかありません。どう展開されるのか、なぜそうなるのかなど主体的、能動的な姿勢や気持ちで臨むのとでは、大きな違いがでてきます。記憶においても差が出ます。このことは学習だけでなく、運動にも共通することです。監督やコーチから提示された練習のメニューをただこなしているのと、「上手くなるにはこの練習が必要だ」と思ってするのとでは上達の仕方が違うと言われています。学習では「学びのスイッチ」が起動すれば、学ぶ面白さや楽しさが分かり更に深い学びを追求するようになると言われています。その「学びのスイッチ」はどうすれば起動するのでしょうか。待っていては起動しません。自然に起動するものではないのです。起動のカギは、「大切だ」と思い、「意欲的に取り組む」ことだ、と私は考えています。「よし、やってやろう」。この姿勢が、道を切り拓くことに繋がるのではないでしょうか。