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入梅

 先週までの良い天気と打って変わって、今週は雲行きの怪しい天気が続きそうです。気象庁はきょう、例年より早く近畿、東海地方が「梅雨入り」と発表しました。上空1万m付近を吹いているジェット気流が北上したとの判断からのようです。天気図には梅雨前線が見あたりませんが、梅雨に入ったのでしょう。例年、5月下旬頃の雨模様をさして「走り梅雨」というものがありますが、今年はいきなり「梅雨入り」ということになりました。
 暦の上で、今は、あらゆる生命が天地に満ち始める頃といわれる「小満」です。この近辺では田植えが終わっていますが、間もなく、稲など"穂が出る穀物の種を蒔く"という、「芒種」になります。昔から入梅は、この「芒種」から5日目、「立春」から数えて135日目にあたる6月11日頃の時期といわれています。まだ少し先の話です。ところが、今年の梅雨入りは早く、梅雨の期間は長くなるとの予報があります。期間が長くなれば、雨量も例年より多くなると予想されます。梅雨といえば、「しとしと」というイメージが定番でしたが、最近は短期集中の「豪雨」というイメージの方が強い感じがします。昨年も、豪雨による被害が出た地域もあります。気象状況によってはどこの地域に起きてもおかしくないといわれています。「対岸の火災視」してはいられません。
 この時期に降る雨に、卯の花の咲く頃に長く降り続ける雨から「卯の花腐し(うのはなくたし)」や「五月雨(さみだれ)」などの美しい呼び名があります。雨に関する言葉がいろいろありますが、小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には成功する事を表す「雨垂れ石を穿つ(うがつ)」、が私は好きです。