気持ちも筋肉と同じ
中間考査が終わりました。生徒の職員室への出入りが禁止されたいたのも解かれ、いつもの状態に戻りました。四日ぶりの全校清掃、心なしか浮き浮きした様子です。終礼も終わり、一斉に部活動へと向かいました。
考査が終了したというのに、中央棟3階にある学習スペースに、一生懸命学習している生徒の姿があります。「試験が終わったところなのに」と声をかけてみると、「私たちは受験生ですから」と返事が返ってきました。高3の生徒たちです。思わず「感心だね。頑張れよ」と声をかけずにはいられませんでした。もちろん、指定席のようにいつも同じところに座って学習している生徒の姿は今日もありました。
意志力や自制心は筋肉と同じで鍛えることが出来るという考え方があります。筋肉は同じことをしていては鍛えることが出来ません。負荷をかける必要があります。その負荷も筋肉が慣れて来ると負荷ではなくなるので、苦痛を感じない程度に少しずつ大きくしてやる必要があるようです。意志力といった気持ちの部分も、実行する課題をチョットだけハードルを高くし、負荷をかけてやることによって鍛えられるというのです。なにせ、脳はずぼらで、出来るだけエネルギーを使わないようにしようとする習性があるようですから、少し難しい課題だと思わせることによって真剣に取り組むようになるようです。テストが終わってやれやれと思っているところで学習するということは、理にかなっているということかもしれません。「こうなりたい」、「こうしたい」という強い気持ちが、困難な現状を打開していく原動力であり、意志力を鍛えることは間違いなさそうです。