灘校新校舎竣工記念式典に参加して
野依先生記念講演
きょうは灘中学校・灘高等学校新校舎竣工記念式典に参加させていただきました。来賓祝辞が東京大学濱田総長、第二部の記念講演がノーベル化学賞を受賞された理化学研究所の野依理事長、いずれも同校の卒業生です。学界をはじめ官界、政界や産業界などあらゆる方面で活躍されている方をたくさん輩出されている同校の偉大な業績を再認識しました。
建学の理念に基づき校地を移転せずに、仮校舎をつくらず新校舎の建築と生徒や教職員に愛され続けてきた一号館の改築をされて来たとのことです。伝統と新しいものを融合させた素晴らしい校舎を見学させていただきました。
第二部の野依先生の講演では、教育の果たすべき役割についていろんな角度から示唆に富んだお話を拝聴させていただきました。最後に、ヨハネスブルグ・サミットでのアナン議長の総括として人類の六つの最優先課題、Water(水)、Energy(エネルギー)、Health(健康医療)、Agriculture(農業)、Biodiversity(生物多様性)とPoverty(貧困)、略してWEHAB+Pを挙げられ、『科学技術は世界の人びとの基本的生存権の保全に貢献すべきである」と締めくくられました。将来の社会を担う若者の育成に教育界が果たすべき役割と方向性を明らかにしていただいたように感じました。
先陣を切って進んでおられる灘校に敬意を表し、見習うとともに、気概や気構えは負けないものを持ちたいと決意を新たにした次第です。