フェアープレー精神
日本国内でゴルフの試合が行われていた時の事です。日本人選手と外国人選手が優勝争いをしている時に、外国人選手のミスにギャラリー(観客)が拍手をしたそうです。数年前のことだったと思います。日本人選手が勝って欲しいと思ってのことでしょう。しかし、相手選手はもちろん、日本人選手もその行為に嫌な思いをしたと同時に、日本はまだまだ「ゴルフ後進国」だと思ったそうです。アメリカでは、どこの国の選手であれ、良いプレーにはギャラリーが惜しみない拍手を送るようです。
スポーツはお互いに相手の人格を尊重し、正々堂々と競技するものです。柔道や剣道などの武道は「礼に始まり、例に終わる」という言葉で表現しています。剣道の試合では、相手の人格を無視するよな言動があった場合は「反則負け」になります。また、応援をする場合は拍手のみとされています。声を出して指示をしたり、応援することは禁止されています。
これから、部活動の試合や大会が多くなってきます。競技によって応援の仕方は様々ですが、応援が自校の選手を勇気づけ、持てる力を遺憾なく発揮することが出来るようになる上で大切な役割を果たすことは間違いありません。応援も重要な「戦力」です。日頃の鍛錬、厳しい練習の中で習得した技術や精神力を発揮して力一杯戦う。応援する者もその素晴らしい技に惜しみない拍手、応援を送るところに心を打つもの、感動があるのだと思います。お互いが最高の力を発揮しての試合は、お互いにとってプラスになるはずです。高校野球で相手校にエールを送る応援があるように、選手だけでなく応援者にもフェアープレー精神が大切です。