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雑節

 近畿地方では5月28日に梅雨入りが宣言されました。例年より10日以上早い梅雨入りでした。その後、梅雨空とは打って変わって好天が続き、空梅雨模様で水不足が心配されています。京都府京丹波町では、田植えができない田も出ているといわれています。また、稲作以外でも、黒大豆の発芽が遅れる懸念もあるとされています。黒大豆といえば、環境大使が栽培体験を行っている「黒豆」のことです。週間天気予報を見ていますと、今週は傘マークが連日ついています。いよいよ梅雨らしく「待望の雨」も期待できそうです。そう言えば、あすは雑節の「入梅」にあたります。
 季節を表すものに二十四節気や七十二候などがあります。これらはもともと中国でつくられた暦です。日本で使用するためにいろいろ改良を加えてきたといわれています。ところが、農業に従事するには、中国から伝わった二十四節気などでは十分に季節の変化を読み取れないところがでてきます。それ補うために考えられた日本独自の暦、それが雑節です。雑節には、節分(2月3日)・八十八夜(5月1日頃)・入梅(6月11日頃)・半夏生(7月2日頃)・二 百十日(9月1日頃) ・土用(1月17日・4月17日・7月20日・10月20日頃)・彼岸(3月20日・9月23日頃)などがあります。あすは「入梅」、納得です。
 この雨模様が、梅雨前線によるものであれば良いのですが、台風3号の影響も考えられています。台風と梅雨前線は大雨のパターンです。6月に台風が日本に上陸するのは珍しいのですが、昨年もこの時期に台風4号が上陸しました。雑節で補えきれない気候変動が起こっているのかもしれません。