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基礎・基本

 基礎は建築用語で、構造物を支える機能を持つもので、下部構造と呼ばれます。建物本体の上部構造の大きさや重量などを計算して下部構造、基礎を決定します。基礎がシッカリしていないと大きな建物を建てることができないところから、勉学や習い事、スポーツなどでも比喩的に用いられます。基礎と良く似たものとして、基本という言葉があり、「基礎・基本の定着」というように続けて使われたりします。しかし、基礎学力や基礎体力とはいいますが、基本体力とはいいません。技術の習得においては、基礎技ではなく基本技です。微妙に違います。いろいろな捉え方があるようですが「基礎は認識や価値観を培う土台で、基本は基礎の上に立つ応用」とするものがうまく言い得ている、と私は思います。いずれにしても、物事が成り立つためのよりどころとなるおおもとや根本を表す大切な言葉です。
 きょうは英語学習の「基礎・基本」となる英単語の大テストの日です。30分間ですが、与えられた範囲の中から100問出題されます。単語は文の構成要素ですからこれを理解していないと文の理解に繋がりません。「有無を言わさず、理屈抜きで」覚えなければならないものもあれば、成り立ちや語源などを理解することにより覚え易くなるものもあります。まさに、「基礎・基本」です。と同時に、与えられた課題に対してどう取り組むかという「取り組む姿勢」も問われています。
 立派な建物にはシッカリした基礎があります。多彩な応用技を駆使できる人は基本技がシッカリしています。「基礎・基本」の大切なことは言うまでもないことです。