帳尻を合わせる
帳尻を合わせるとは、帳簿の尻が合う、つまり収入と支出の計算が合うようにするところから、「 最終的につじつまが合うようにする」という意味で使われます。
空梅雨模様でスタートした今年の梅雨も、一転して昨日から今までの「つけ」を取り返すがの如く雨が降っています。淡路市には大雨警報がでる始末です。神戸で、雨が降り始めた昨日の12時からきょうの11時までの24時間に降った雨量が94mmに達しました。1981年から2010年までの30年間の統計による神戸の6月の平均降水量は、181.6mm (Time-j.netより)です。梅雨の時季を抱えている6月だけあって、月別では年間の最高を示しています。それにしても、1日で、ひと月分の半分以上の雨がまとまって降ったことになります。この雨量、同じ神戸の1月、2月、8月、11月、12月の各月の平均降水量より多い量です。おまけに、台風4号の影響で、明日の正午にかけて近畿地方の多いところで250mmの雨が予想されています。空梅雨解消の帳尻は合うでしょうが、この様な帳尻合わせは災害を引き起こしたりします。
期末考査が近づいていますが、考査直前の一夜漬けで、試験に対して少し勉強したというだけの帳尻合わせも困ったものです。帳尻を合せるだけ「まし」とする見方もあるかもしれませんが、これでは前進もなければ発展もしません。計画的に、毎日コツコツと積み上げる地道な努力による学習習慣作りの上に、考査前の集中した取り組みによる「努力と成果の帳尻が合う」のであれば歓迎されると思うのですが・・・。