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効果的な学習は

 試合終了後に、納得できなかったプレーなどをもう一度確認する練習はよく行われます。特に、プロゴルファーはラウンド中に課題と感じたことは、パッティングであれ、ショットであれ、その日の内に納得できるまで練習、調整して次の日に備えるそうです。一般のアマチュアゴルファーで、そこまでする人はほとんどいないと思います。プロだから当然ということで済ませるのではなく、上達を望む者にとっては「このように出来るようになりたい」と体が痛切に感じているラウンド後、試合後の練習が効果的だといいわれています。これは、ゴルフだけではありません。スポーツ全般、否、学習についても言えることだと思います。
 期末考査が終わり、きょうから答案返却も始まっています。できたと思っていても返却された答案を見るとそうではなかったり、中には何でもいいからと書いた答えに◯がついていたという場合もあったりします。答案返却による答え合わせは、点数の確認が大切なのではありません。何が理解できていて、何ができていないかなど、課題と方向性を明確にすることが大切なのです。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(松浦静山著『常静子剣談』)、というように間違いや負けた原因を分析することが大切になります。
 答案返却、そこから見えてくる自分の課題とそれに取り組む大切な期間が始まりました。この対策と方針が重要です。夏休みの過ごし方にも関係してきます。ラウンド後の課題克服の練習はプロゴルファーだけに求められているものではありません。自戒の念を込めて言います。「発展途上のアマチュア」にこそ効果的で必要なものなのだと。