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林間学舎

012.jpg中学2年生はきょうから林間学舎です。大山登山を中心とした20年以上続く伝統的行事になっています。「出雲国風土記」の国引き神話に大山が登場するといわれています。ミコトが国を引っ張る綱をかける杭としたのが伯耆の国の火の神岳(ひのかみたけ)、現在の大山(だいせん)で、持って引っ張った綱が夜見の島(弓ヶ浜)になったというものです。天気が良ければ登山の途中に綺麗な弓形の浜を見ることができます。
 「大山」とだけ書けばほとんどの人は「おおやま」と読むのではないでしょうか。ところが、中国地方で一番高い「大山」と書けば「だいせん」と読みます。同じ「山」でも浅間山は「やま」、富士山は「さん」、大山は「せん」と読み方が変わってきます。「やま」は訓読み、「さん」は漢音、「せん」は呉音といわれる音読みです。呉音は仏教伝来と関係があるといわれ古く、その次に漢音が中国から伝わったといわれています。その呉音を使った「せん」という呼び名がついた「山」は、ほとんどが鳥取や島根、岡山県北部にあるそうです。この地方の歴史を感じます。
 宿泊地の近くには、約1,300年前(奈良時代)に開山された大山寺があります。比叡山延暦寺に匹敵する山岳信仰の霊場です。心身を清めただひたすら、仲間と力を合わせ登頂すれば、何か「開眼」するものが得られるかもしれません。「六根清浄、お山は晴天」。