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八朔(はっさく)

 きょうは8月1日です。8月1日は、八月朔日(ついたち)から、八朔(はっさく)と呼ばれるそうです。八朔とは、「陰暦の8月1日。農家でその年の新しい穀物を取り入れて祝いをし、お世話になっている人に初穂を贈り感謝する日」、とされ「田の実の節句」ともいわれます。陰暦ですから、月の満ち欠けにより作られた暦です。朔日(ついたち)は月の始まる日、「月立ち(つきたち)」から「1日(ついたち)」になったといわれています。月の始まりである朔日は、新月からスタートします。きょうの月齢はといいますと23.8です。まだ新月までに間があります。今年の旧暦8月1日は、新暦の9月5日にあたります。
 陰暦のもとになっている月の満ち欠けは、約29.5日周期です。これが、12ヶ月ですと、一年は約354日になります。それに対し、新暦は地球の公転周期、約365.24日です。約11日間のずれが生じます。このずれをそのままにしておくと、季節と暦が合わなくなるので、19年間に7回閏月を入れて一年を13ヶ月とし調整したのが太陰太陽暦です。しかし、これだけではまだ季節とズレが生じます。これを正すものとして二十四節気が考えられたそうです。何とも素晴らしい先人の知恵です。
 陰暦は1月下旬から2月の中旬頃から始まります。二十四節気も同じく季節より先に進んでいます。季節の先取りは、目標達成や課題の進捗状況を点検する節目にするには好都合です。八朔、今までの努力でどんなものが実を結んでいるのか、その成果をお世話になっている人をはじめ皆にどう還元するのかを考える日と捉えたいものです。もちろん感謝の気持ちを忘れずに。