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あすから中間考査

 台風24号の進路が気になるところですが、あすから中間考査が始まります。
 小テスト、実力考査、定期考査に模擬テストなどたくさんの種類のいわゆる「試験」というものがあります。これらの「試験」は内容や質の違いはあっても、その実施時の知識の獲得状況や理解度を「診断」するという点においては同じ役割を果たします。ならば、「試験」前に集中して学習せずに平常の延長で臨むことが、本当の自分の力を「診断」することになるのでしょうか。日常の生活習慣がデータとして蓄積され、それを測定する健康診断ならいざ知らず、学習した時点では理解できていたとしても、後になると問題解法のための基礎的要素や事項を忘れてしまうことがある学習にはあてはまりません。必要事項をシッカリ復習し、暗記すべきことは暗記して問題解法にあたり出来るのか出来ないのかを問わなければいけません。
 「彼を知り己を知れば百戦殆からず」。よく知られている孫子の兵法です。相手の力の分析と同時に自分の力の分析が大切で、過小評価や過大評価は敗戦の元になります。「試験」は戦ではありませんが、正しい自己分析が大切だと言うことは同じです。本来力があるのに点数だけをみて、自分はこんなもんだと意欲をなくして努力を継続しなかったり、反対に一夜漬けの丸暗記で高得点を取ることができたとして、それが自分の力だと過大評価してはいけないということになります。
 十分な事前準備、考査前の学習と考査後の正確な分析の上に課題を見つけ出し、対策を立てることが力を伸ばしていく道です。まずは、十分な事前準備学習をして臨むところから始まります。