最先端科学実験教室
中学3年生や高校1年生を対象にしたものが「サイエンスキャンプ」であれば、高校2・3年生を対象にしたものにサントリー生物有機科学研究所で行われる「最先端科学実験教室」があります。この実験教室は、「1日科学実験教室」と「研究者体験」の二つが行われています。
「1日科学実験教室」は「PCRによる遺伝子の増幅と電気泳動による確認」、「増幅したPCR産物のDNA配列解読」、「共焦点蛍光レーザー顕微鏡による遺伝子産物から翻訳されるタンパクの細胞における存在の確認」の3種類の実習に分かれて行いました。
また、「研究者体験」は①受容体遺伝子のPCRによる同定とその配列の決定(遺伝子配列を自動配列解析装置で解読)、②ホルモンが結合する受容体の決定と活性の強さの算出(自動細胞内シグナル解析装置を使用)の何れかを月曜日から金曜日までの5日間かけて実験を行いました。
何れも高校生が学ぶ内容を遥かに超えた高度なものですが、同研究所の研究員の方が生徒たちに一生懸命指導して下さいました。これらの参加者の中から、昨年度は国立大学の推薦入試に合格した生徒、日本生物学オリンピックで敢闘賞を受賞した生徒が出ました。今年は同オリンピックで銅賞の受賞者が出ています。
教室の中だけの学びではありません。本校は大学や研究機関とも連携して「本物の学び」を追求しています。単なる受験学力をつけることを目的としていません。「本物の学び」を通して受験にも対応する学力もつけることを目指しています。