沖縄研修旅行によせて
中学3年生は、中学生活の最後を締めくくる宿泊行事となる「沖縄研修旅行」を11月に控え事前の取り組みを行っています。昨日は皆で千羽鶴を折っていたようです。
この研修旅行の学習の柱は環境学習と平和学習になります。美ら海水族館、大度海岸でのイノー観察、琉球大学での環境学習、平和祈念資料館、「ガマ」の見学などが計画されています。事前の学習がシッカリしたものであれば、現地での学びがより深いものに変わります。また、目の前を通りすぎる景色の見方も変わってきます。事前学習は研修旅行の心構えや行程表、持ち物の確認をするだけのもではなく、重要な役割を持っています。
研修旅行は3泊4日で実施されますが、その内の2泊は伊江島での民泊です。この島での生活が研修旅行の大半を占めることになります。伊江島は沖縄本島の本部半島から北西に位置する周囲22kmの島で、島のほぼ中央部に標高172mの城山(ぐすくやま)が特徴的な景観を見せています。島には伊江中学校がありますが高校はありません。伊江中学の生徒は卒業すると、親元を離れて本島の高校に進学することから「一番早く自立する中学生」と言われているそうです。その島の民家にお世話になることになります。思春期の課題を持つ中学3年生です。2泊3日という短い間ですが、そこでの生活を通して「家族とは」、「親とは」、「親が子を思う気持ちとは」等について考えたり、学ぶ機会になると思います。1年生での自然学舎、2年生での林間学舎とは違った「自立」へ向けての「学び」が課題になる宿泊行事でもあります。