なぜ私立中学受験か
きょうの新聞に兵庫県の私立高校・中学募集要項概要が掲載されています。県全体では高校・中学とも前年度より募集人数が減になっています。
少子化や経済状況などから私立中学を受験する人数が減少し、私立中学校にとっては厳しい状況が続いています。高校と違い中学は義務教育ですから、あえて私立を選択しなくても公立へ進学することは出来ます。公立中学校は、長年積み上げられてきた経験から規格化・標準化された教科指導・学級指導と受験指導法をもっておられます。毎年本校の高校にもたくさんの優秀な生徒が進学してきていることを見てもわかります。ならば、なぜ私立中学受験をするのか。公立が大多数の人に対応する指導法に対し、私立は独自の教育方針、男子校・女子校・宗教教育など旗幟鮮明な教育方針を持っています。それが各校の創立・建学の精神です。共感できるものを選択することができます。と同時に、高校受験に追われることなく中高6年間を見据えて、本当の学ぶ楽しさや可能性を引き出す教育ができるところにあります。
本校では、興味・関心のあることには中学の学習範囲を超えるものにも挑戦させています。中学1・2年生をメインにしたSPPメンバーは近畿大学水産研究所で、3年生は鳥取大学や名古屋大学のサイエンスキャンプ等がそれに該当します。環境教育も然りです。環境問題は理系・文系の枠に留まらず、いろんな分野の知識や力が必要になります。これらを通して将来の自分の進む道を模索させ、それを「学び」のモチベーションアップに反映させることを考えて取り組んでいます。