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「AO入試等の実施状況について」

 文科省が発表している資料に「AO入試等の実施状況について」があります。それによりますと、入学者選抜実施状況の国公私立別概要(平成24年度)では、国立大学が一般選抜84.1%、推薦入試が12.4%、AO入試が2.9%、その他0.7%。公立は一般73.3%、推薦24.0%、AO1.9%、その他0.7%。私立は一般49.1%、推薦40.3%、AO10.2%、その他0.4%となっています。国公立は一般選抜が中心。私立では約半数が推薦、AO入試を経て入学していることになっています。
 私立大学の入試状況では、全大学の約5割が定員割れで、定員割れしている大学ほど推薦、AOの実施率が高く、選抜方法が多様化しているとしています。定員充足率が5割以下の大学が、推薦、AOで8割の入学者を獲得しているというデータもあります。
 AO、推薦入試において学力を把握する措置として、私立はセンター試験をほとんど利用していません。一方、大学生の入試方法別基礎学力については、センター利用者が一番高く、次いで一般、推薦、AOの順になっています。(出典 ベネッセコーポレーション大学事業部「大学生基礎力調査(2011年)」)
 入試方法と入学後の成績の相関関係について国立大学の例が紹介されています。【調査結果の概要】では、統計的に有意な差はないが、概して特別入試による入学者は一般入試よりも入学後の成績がよい。また、ほとんどの学部等においても同様のことが言え、大学での成績は一般入試での合格者に比較して、AO入試、推薦入試での合格者の方が優れている傾向が見えるとしています。