沖縄研修旅行
中学三年生は「沖縄研修旅行」に10日(日)から出かけます。今まで、一年生では自然学舎、二年生では林間学舎と宿泊行事を経験してきました。これらの宿泊行事では、クラスや学年の仲間と寝食を共にします。そのことを通じて友情や仲間意識を向上させてきました。それに加え三年生では、伊江島で「家族の一員」として協力し生活する民泊を経験することになります。民泊を「家族とは」といったことを考える契機にしてほしいと考えています。
「沖縄」といえば青い海、美しいサンゴ礁などをイメージする人が多いと思います。しかし、この美しい沖縄は60数年前地上戦が繰り広げられた地でもあります。今も、まだその痕跡が残っているところがあります。「ガマ」もその一つです。ガマの見学では漆黒の闇を体験し、当時の様子を思い浮かべることになるでしょう。”平和の心を世界へ”という願いでつくられた平和祈念資料館も訪れます。資料館にあるたくさんの展示を、目を背けないでシッカリ見てきてほしい。戦争とは何だったのか。平和な世の中を守るために、今の私たちは何をしないといけないのか。必ず皆さんの心に問いかけてくるものがあるはずです。この沖縄が問いかけてくるものをシッカリ学んできてほしい。
また、本島南部にある大度海岸でのイノー観察、「美ら海水族館」の見学など沖縄の海や魚、サンゴについて学ぶ環境学習も行います。これも研修旅行の大きな柱です。
目の前を流れていく風景や景色、事象をただ漫然と見ているだけでなく、その奥に潜んでいるもの、本当の姿を見抜ける力をつける研修旅行にしてほしいと考えています。