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「非日常」への備え

 中3が沖縄研修旅行から帰ってきました。少し日焼けした顔が沖縄での活動を物語っているようでした。久しぶりに全学年が揃いました。職員室もそうですが、全学年が揃うと学校の活気が違ってきます。慣れ親しんだ日常の姿に戻った感じがします。
 とは言うものの、あと少しで2学期末考査です。これが終われば、高3は特別授業に入ります。年が明けると、センター試験、私立の一般入試、国公立の前期・中期・後期試験に私立の3月入試と続きます。6学年が揃った日常の学校生活も後僅かということになります。
 高3は高校生活の集大成としての進路実現に向け、他の学年は一年間の取り組みの成果を結実させる仕上げの段階に入ります。個人レベルで考えると、個々人が様々な課題に取り組むことになります。一見バラバラで孤独な取り組みのように見えます。しかし、課題は違ったとしてもそれぞれが目標とするものを実現させるために、今までの自分の生活を変え、新しい自分を創りだすために努力していることに変わりはありません。この点においてはみんな共通なはずです。自分だけの課題と捉えず、仲間と共通の課題、一緒に頑張っていると捉えることが力を生み出し勇気づけられることになります。受験という競い合う課題も同様の位置づけが大切です。「受験は団体戦」。個人の課題としてではなく、仲間と力を合わせ、共に励まし合いながら乗り越える共通の課題と捉えられた時に勇気と力が発揮されるものだ、と私は考えています。
 後僅かな「日常」を大切にしながら、間もなく訪れる「非日常」への備えを怠りなく。