世界人権デー
きょうは世界人権デーです。1948年12月10日の第3回国際連合総会で世界人権宣言が採択されたことを記念して、1950年12月4日の第5回国際連合総会において、毎年12月10日に記念行事を行うことが決議されたことによるものです。我が国では毎年12月10日を最終日とする1週間(4日〜10日まで)を人権週間と定めています。本年度の「第65回人権週間」では、啓発活動重点目標「みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~」です。
世界人権宣言は前文と第1条「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」。26条「すべて人は、教育を受ける権利を有する」などを含め30カ条で構成された人類の普遍的価値を見いだした画期的な宣言です。この宣言をまとめる中心的な役割を果たしたのがエレノア・ルーズベルト(アメリカ第32代大統領夫人)です。両親とも大富豪の名門の家庭に生まれたが、ニューヨークで、貧しい移民の子どものための学校で働き、貧困の現状を目にし、大きな衝撃を受ける。このときの体験が、彼女を生涯人権のために働かせた原動力であるとされています。婦人運動家であり、文筆家でもあった彼女の言葉に、「未来は、自分の夢の素晴らしさを、信じる人のものです」。「何かに興味を持っていれば、新しい興味を探す必要がない。向こうからこっちにやってきます。純粋に1つのことに打ち込めば、必ず違う何かにつながっていきます」というものがあります。私が好きな言葉です。