« 中学入試願書受付始まる | メイン | 北摂学校剣道大会 »

冬至

 六甲山の山頂や北摂の山々が白くなっています。時おり雪が舞う寒い日となりました。きょうは、一年で最も昼が短い二十四節気の22番目「冬至」です。国立天文台によりますと、この辺りでは日の出から日の入りまでの時間が9時間50分となっています。
 冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、「一陽来復(いちようらいふく)」この日を境に運が向いてくる上昇運に転じる日、また、一年の始まる日とされてきました。マイナスからプラスへ、陰から陽へ切り替わるポイント、転換点です。しかし、冬至が過ぎても晴れの日もあれば曇りや雨の日があり、日照時間は長短があります。これから寒さが厳しくなっていくといっても、三寒四温という言葉があるように、寒い日もあれば寒さが緩む日もあります。水の流れ、電気の流れ、あるいは世の中の動きもそうですが、一瞬といえども止まっていることはありません。絶えず変化、増加か減少しています。その繰り返し、転換点の連続です。その僅かな変化を見逃さない鋭い目を持つことと、一瞬の変化の連続が大きな流れとして増加に転じているのか減少に転じているのかといった大局的な見方をする目、大局観を併せ持つようにしたいと常々考えています。
 世の中は、きょうは日曜あすは祭日と連休になっています。学校は冬期休業に入っています。同じような日が続いているように見えますが、新しい年に向けて力強く歩みだせているか、その気構えができているか、一陽来復の兆しが早く見えるように取り組みを急ぎたいものです。