今年の取り組みを振り返って・・・その3
今から約46億年前に地球は誕生し、その6億年後の約40億年前に地球上に生命は誕生したとされています。その後、多様な生物種が誕生します。その中の人類は、18世紀半ばイギリスで起こった産業革命が各国に広がり飛躍的に生産力を向上させ、社会経済の仕組みをそれまでとは全く違ったものに変えていきました。その過程で自然界へ急激な負荷をかけ環境問題を浮上させました。
本校の環境問題に対する体系だった取り組みは、2008年5月29日、環境ジャーナリストの枝廣淳子氏にお越しいただき、「不都合な真実を超えて」というテーマで講演をいただいた「環境教育宣言の日」がスタートといえます。現高3が中1の時、中学に初めてコース制が導入された年になります。この下地は、2005年に行なわれた愛知万博と共に開催された「こども環境サミット」に日本代表の一員として本校の中学1年生から3年生が参加したのですが、その生徒たちが高校生として生徒会などで活躍していたことによって作り上げられていたといえます。
この「環境宣言」を皮切りに中学生を中心とした環境教育は、単なる知識の習得としてだけではなく、「学び・考え・行動する」といった実践的なものとし、人間教育の柱として位置づけ取り組んできました。従来の学年行事を環境の切り口で深め学年全体で取り組むものから、地域の方と共に里山再生や農作業体験を通して学ぶ環境大使の活動、ゴーヤの栽培によるグリーンカーテンなど各家庭で取り組める有志の活動と広がっていきました。また、年間の取り組みを発表する「環境フォーラム」を中学生の企画・運営で開催するところまで進んできました。