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「寒」

 暖かい正月三が日でしたが、アメリカ北東部のニューヨークやボストンでは休校になるほどの寒波が襲来しているようです。北極上空の非常に冷たい空気の塊である北極気団が偏西風波動の谷の部分に向って流れ出す寒波がアメリカ北東部に降りてきているからです。日本付近もきょうの後半から寒気が南下し寒くなるようです。朝の冷え込みが厳しく、日中もあまり気温が上がらないようです。あす5日は「小寒」、厳しい寒さの寒の入りとなりそうです。
 小寒から立春までの約30日間を「寒の内」、「寒中」といい、寒さが一番厳しくなる時期を示しています。この厳しい条件の寒の時期に行なわれるものに「寒稽古」があります。これは、武道や芸事の修練を行なうものです。技術面の向上もさることながら精神面の鍛錬に重きを置いた稽古になります。本校でも柔道・剣道の寒稽古が伝統行事になっています。
 また、寒の入りのこの時期に毎年やってくるのが、しぶんぎ座流星群です。8月のペルセウス流星群、12月のふたご座流星群と並んで3大流星群と呼ばれています。今年は月が三日月でほとんど気にならないので観測の絶好のチャンスといわれています。極大はきょうの明け方でしたが、残念ながら雲が多く確認できませんでした。1月7日頃までチャンスはあるようです。厳しい寒の時期の宇宙からの贈り物です。
 置かれた環境や条件が厳しいと、つい嘆きたくなるものです。しかし、それを自身を向上させるための条件、試練と捉え、また、その中においても楽しみを見つけ出せるような生き方をしたいと思っています。