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先人の知恵に学ぶ

 「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」春の七草です。きょうは季節の節目をあらわす五節句の一つ「人日の節句」、この日の朝に一年の無病息災を願って食べるとされているのが春の七草の入った「七草粥」です。また、お正月のご馳走やお酒で弱った胃を休めるという意味もあるとされています。古代より日本では、年初に雪の間から芽を出した草を摘む「若菜摘み」という風習があり、それが七草につながったという説もあるようです。ちなみに他の四つの節句は、「上巳の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)」といずれも月と日が同じ数字になっています。
 英国のウェールズ地方の古い諺に「1日1個のリンゴは医者いらず」というのがあるようです。最近の英オクスフォード大の研究で実際にその効果があるという研究結果が発表されました。それによると、リンゴを食べることでコレステロール値を下げる薬のような効果が得られるというのです。その上、リンゴは薬のように副作用の心配をする必要がありません。「ビクトリア朝の人々は非常に明確で簡単なアドバイスである『1日1個のリンゴは医者いらず』を見いだし、またそれは正しかった。小さな食事の変化がいかに効果的であるか」と研究者たちは述べています。
 1日に1個もリンゴは食べられない、と心配の向きはご無用。日本の一般的な大きさのリンゴなら約1/2個でいいようです。
 洋の東西を問わず、先人の知恵に学ぶべきことは多くあります。