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少子化というけれど

 中学入試の願書受付が再開されました。今日現在の出願数は前期A日程232名(一貫201名・発展31名)、前期B日程241名(一貫229名・発展12名)、後期42名(一貫40名・発展2名)の計515名(一貫475名・発展45名)となりました。前期日程は9日、後期日程は21日までが出願期間となっています。
 兵庫県の私立中学入試は18日が初日となっていますが、他府県は必ずしもこの日に入試を行なうわけではありません。多くの学校が入試を行なう18日以外の日程や18日といっても午後から入試を行なう学校もありますので、小学校6年生の児童の私立中学受験率は正確には把握できませんがここ数年減少傾向にあるとされています。ただ、文科省が行なっている学校基本調査には中学に入学した生徒数が発表されていますので、そこから私立中学に進学した生徒数の推移を見ることができます。このデータをもとに作成したのが上記グラフです。平成20年度に入学した生徒を100として、その後の推移を表したものですが、25年度には兵庫県私立91、大阪府私立95と明らかに入学者が減少しています。少子化に伴い入学者が減少していると考えていたのですが、国公私立を合わせた中学入学者は平成20年度を100とすると25年度の兵庫県は100と同じですが、大阪府は103と増えています。全国的にみると少子化は間違いないのですが、府県単位やもっと細かく市町村単位でみると必ずしもそうなっていない状況があります。ということは、この数年間でみると兵庫県や大阪府の私立中学への入学者の減少は少子化が原因とは言えなくなります。