「弘法さんと天神さんは天気が逆」
懐かしい響きに縁日という言葉があります。神や仏の降誕・誓願に縁のある日。「有縁の日(うえんのひ)」「結縁の日(けちえんのひ)」の略です。その日に参拝すると御利益があるといわれています。よく耳にするところでは「弘法さん」や「天神さん」があります。弘法大師の命日である3月21日から毎月21日を「弘法さん」。菅原道真の誕生日が6月25日、命日が2月25日とされているところから毎月25日を 「天神さん」。1月25日の「初天神」は入試の時期とも関連して多くの参拝客に混じって受験生も訪れるようです。他にも28日の「お不動さん」などがあります。
この縁日に関連して、京都では「弘法さんと天神さんは天気が逆」という言い伝えがあるようです。21日が雨なら、25日は晴れる。21日が晴れなら、25日は雨ということです。天気の周期変化の経験則を表した言葉です。
大寒にふさわしく寒い日が続いていますが、週末にかけて寒さの緩む日もやってくるようです。寒い日が三日ほど続くと、その後四日間ぐらいは暖かい日が続くという「三寒四温」。実際に日本ではこのような周期が現れることはほとんどないようですが、寒暖の周期を表す言葉です。「弘法さんと天神さんは天気が逆」と同様、同じことは続かない。良いことばかりや厳しいことばかりではないということ。いろいろな縁日、節目節目で気持ちを切り替え、目標実現に向け努力する事の大切さを説いていると捉えたい。そう言えば、もうすぐ立春です。