スウェーデンからの便り
メールに添付されていた写真
スウェーデンに留学している卒業生からメールが来ましたのでその内容を紹介します。彼女は中学2年生の時に、愛知万博とともに開催された「世界子ども環境サミット」に中1から中3までで構成された雲雀丘学園中学の代表の一員として参加しました。今の本校が取り組んでいる環境教育の黎明期の取り組みでした。それが進路選択に大きなインパクトを与えたというのです。
「ここでの留学の最大目的は、スウェーデンの環境教育を生で知り学ぶということです。わたしは中2の時に参加した子ども環境サミットがきっかけとなり、環境問題に関心をもち、大学選択の際には農学部を選択しました。そして環境問題に自分が将来寄与したいという思いが、沢山の人との出会いを経ていつからか日本の環境教育という分野で携わりたいと考えました。
一見この分野は、現在京都大学で勉強している農学部森林学科での学問と無関係なようですが、わたしは非常に有意義だと(こちらに来てから、その思いはさらに高まりました)考えています。というのは実際に日本では環境教育と言う分野は定義も曖昧でまだまだ未開拓で、この分野に関心のある人というのは教育視点の方がほとんどです。そこで、わたしは教師とは違ったアプローチ、つまり教育のprofessionalではなくscientist(分野としては最も興味のある生態系ecology)として関わりたいと思っています」
思い切って一歩踏み出すと、この様な将来の生き方にまで大きな影響を与えるような出会いが待っています。さて、在校生の皆さんはどのような体験を後輩に残してくれるのでしょうか。