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感動のオリンピック

 今朝の新聞は羽生選手の金メダル獲得が一面を飾っていました。それに加えて、TVでは葛西選手がスキージャンプ男子ラージヒルで銀メダル獲得を報じていました。葛西選手は41歳のベテラン、7度目のオリンピックにおいて個人での過去最高の成績を収め、初めてのメダル獲得です。まさに「レジェンド」です。
 オリンピックと言えば数々の感動の場面とエピソードがあります。その中に、スキー競技男子スプリント・フリーの準決勝でロシアの選手がヘアピンカーブで転倒し、スキーが折れた場面でのことです。折れたスキーのまま足を引きずりながらゴールへ向かおうとした彼に、カナダのコーチが自国の選手のために用意していたスペアのスキー板を履かせたのでした。助けてもらったロシアの選手は懸命にゴールを目指しましたが、トップから3分近く贈れ最下位でゴール。観客の大きな拍手を浴びたそうです。
 2006年トリノオリンピックでも同じような場面がありました。スキー距離団体スプリント女子の決勝戦で、カナダ選手のストックが破損。ライバルのノルウェーのコーチがストックを提供しカナダチームは銀メダルを獲得しましたが、ノルウェーは4位に終わったのです。よく似た話です。実は、ストックを折った選手の同僚が今回ロシアの選手を助けたカナダのコーチの妻だ、というのです。なんとも不思議な巡り合わせです。
 国は違っても全力が発揮できるように助け合う。フェアープレー精神と言うか、これぞまさにオリンピック精神。心温まる話です。