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前頭前野を鍛える

 あすから学年末考査です。試験準備は順調に進んでいるでしょうか。試験中は勿論のこと普段の学習や学習以外の部活動など、物事に取り組む時に集中力は大切な要素になってきます。
 集中力を高める、そのカギを握っているのは「脳」のなかの「前頭前野」だといわれています。前頭前野は「ヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢である」と考えられている部位です。この部位は記憶力、反応抑制、行動の切り替え、計画性、推論などの認知・実行機能を担っています。20代前半までにかけてようやく完成する最も遅く成熟する脳部位であるとともに、老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位と考えられています。中高生の年代はまさに鍛え時の年齢だということになります。
 「前頭前野を鍛え集中力を高める」にはどうするか。その為には「脳」のクセをうまく使えば良いようです。「集中力」や「やる気」のスイッチを入れるには「楽しかった」という経験が大切だとされています。学習では「できる。できた。」という経験や「できるイメージ」を持つことです。脳は以外と単純で何かができたと感じると「うれしく」なって集中して学習に打ち込めるようになるようです。集中力を高めて学習するには、集中力のスイッチをOFFにする休憩のタイミングも大切です。この問題が解けたら休憩というより、長文を読み終わり設問をざっとみたところで休憩に入るのが良いとされています。休憩中に他のことをしていても、脳はどこかでその問題を気にしていて休憩が終わった時の集中力のスイッチを入れる準備をしているからです。
 「ヒトをヒト足らしめる」前頭前野を鍛える。これは、現時点では学年末考査に全力を傾けることにほかなりません。