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府公立中学校長会後期入試希望調査

 大阪府公立中学校長会が公立高校の後期入試を受験する中学3年生の進路希望調査(2月28日現在)を発表しました。全日制普通科107校に約3万人の進学希望者があり、平均競争率は1.23倍(前年度1.25倍)となっています。
 学区撤廃された普通科の旧学区を越えて希望したものが1,560人で、全体の約5.2%と前期入試の希望調査時の約3.9%(約910人)だったものが少し増えています。「文理学科を前期で受け不合格だった生徒が同じ高校を目指すケースが多く後期が微増」と校長会はみているようです。倍率が2倍を超えたのは普通科では茨木2.17倍と四条畷2.07倍の2校でした。文理学科を設置する進学指導特色校(10校)の平均倍率は1.69倍、旧1学区の北野・茨木・豊中の3校で454名超過の平均倍率1.81倍と高倍率を示す傾向が出ています。
 一方、希望者が募集人員を下回った高校が、前年度は17校だったものが7校増え24校になっています。生徒増に伴う学級増を40校で行ないましたが、そのうち13校が定員割れの状態になっています。
 前期・後期と同じ学校の同じ学科を2回受験できるという受験機会を増やす制度です。受験機会が増えるということは不合格経験者も増えるということになります。従来ですと、第一希望の公立高校が不合格となり併願で合格している私立高校に入学するというものだったのが、公立高校を2回不合格と言う体験をして入学してくる生徒が増えるということになります。公立高校も同様の傾向になります。生徒のリベンジに燃える気持ちにこたえる指導ができる学校であるかどうかが問われることになります。