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今年の開花は

 舞い散る火の粉、夜空を明々と照らす「お松明」。東大寺二月堂の「お水取り」は、3月1日から2週間、きょうの未明本行を終えました。「お水取り(修二会)」は、旧暦2月に行われることから名付けられた二月堂の本尊十一面観音に練行衆と呼ばれる行者がみずからの過去の罪障を懺悔し、天下太平、万民豊楽、五穀豊穣などを祈る法要行事。こどもの頃から「お水取り」が済めば暖かくなるとよく聞かされた早春の風物詩です。
 この冬は3月にも雪が散らつくなど寒い印象がありますが、気象庁のデータでは大阪や神戸の1・2月の月別平均気温は最近3年間のなかでは一番高くなっています。寒暖の差の激しさ故の印象かもしれません。梅・桃・桜と言われるように季節が進み桜の便りも聞かれるころになりました。今年の桜の開花予想は例年並みとのことですが、桜の開花は前年の秋から開花日までの気温が影響します。高めの平均気温で推移していることからすると、このまま暖かくなってくれれば早く満開の桜が観られそうです。
 学園の「59期生187の若木」も3年間暖かい日差しと愛情を十分受け、大地に根を張り幹を太らせ枝を伸ばし、今また新芽や花芽を膨らませています。最後の学年末考査という「本行」も無事済ませ、いよいよ来週の18日には卒業です。これからは、より一層自分の意思でシッカリ根を張りめぐらせて、どこに枝を伸ばし葉を茂らせ、どれだけ多くの花芽をつけ実を結ばせるかが問われるようになってきます。59期生の開花の便りが楽しみです。