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中学入試を振り返って


 平成26年度中学入試は少子化に加え経済情勢や公立校の動向などが影響して厳しいものとなりました。2006年度より始まった「近畿地区統一開始日入試」は、07年度の10.5%をピークに初日の受験率が低下してきています。初日といっても、ここ数年は午後入試も行われるようになってきましたので、初日の午前入試の受験率でみないといけません。その率が8.7%になったとの調査もあります。
 本校も初日の入試(前期A日程)は、昨年度の志願者が過去最高の288名、今年が30名減の258名となりました。この30名の内訳をみますと、前期Aと次の日の前期Bの両方に出願している人が昨年より約20名減っていました。A・Bともに出願されている人は、雲雀丘学園が第一希望で、なんとしても入学したいとの思いが強い人だと思います。そのなかでも、一貫選抜コースに合格したいのでB日程にも出願するといった人が多く、A日程だけでは心配だからB日程にも出願しておくといった人が減ったのではないかと考えています。B日程は昨年も厳しい選考となりましたので、それが影響していると思われます。A日程だけ志願している人は、学園小学校からの志願者減の分だけ少なくなり、他の小学校からの志願者はほぼ同数で減少していません。
 A日程合格者数は昨年とほぼ同数です。志願者減により易しくなったとはいえず、むしろ少数激戦でレベルの高い競争になったと感じました。いよいよ来年度から一貫選抜コースのみの160名募集となります。A日程で多くの方に志願者していただき、今年のA日程一貫選抜合格者より多くの合格者を出せるようにしなければと考えています。